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MENTAL HEALTH - 2023.01.10

ハビットマインド(習慣思考)のすすめ 第13回 「年始の過ごし方=健康をマネジメントする大切さ」

リカレントメンタルヘルスクール専任講師の水口明子です。いよいよ2023年がスタートしました。今年はどのような自分でありたいか、いろいろと思いをめぐらしている方も多いと思います。

今回は「年始の過ごし方=健康をマネジメントする大切さ」と題しまして、カウンセラーを目指す皆さんにとって、健康をマネジメントするのがなぜ大切か?そして、それがカウンセリングにどのように活かされるかについてお伝えしていきます。

休み明けの体調不良

年末年始は、街並みもいつもとは異なる雰囲気があり、楽しい出来事も多いですよね。久々に帰省をされて家族や友人と会ってきた方や、小旅行を楽しんできた方、遠くに行けなかったけれど、大切な人と楽しいひと時を過ごせたという方も多かったのではないでしょうか。

しかし、楽しくてついつい羽目を外してしまい、体調を崩してしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また年末年始のお休みが終わって、仕事をスタートしたものの、毎日なんとなく体がだるい・・そんな方もいらっしゃることと思います。

今回はそのメカニズムをお伝えしたいと思います。

健康の定義、そして健康になるための3大要素とは

まずその前に、一般的に健康になるための要素には、3つあるといわれています。睡眠、食事(栄養)、運動です。

世界保健機構(WHO)によると、健康の定義としては、「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。 到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである」とされています。つまり、健康とは肉体的、精神的及び社会的に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではないと言っているのです。

では、その肉体的、精神的にも良好な状態を保つための重要な要素である睡眠・食事(栄養)・運動はどのように気を付けていけばいいのでしょうか?

この3大要素「睡眠、食事(栄養)、運動」は、独立しているわけではなく密接に関与しあっています。この要素は、どれも不足、過剰になるのではなく、適切にバランスをとることが重要であるといわれているのです。

3大要素のバランスのとり方

栄養が不足すれば、日中の活動に必要なエネルギーが足りなくなり、活動が低下します。またそれにより、睡眠の量や質にも影響します。逆に栄養過多となって、運動が不足すれば、エネルギーが消費できずに体重が増加し、生活習慣病(肥満、高血圧、高脂血)などに影響していきます。

休みだからと言って夜更かしをし、昼まで寝ている状態が続けば、睡眠のリズムも崩れますし、昼まで寝ていれば、当然朝ごはんも食べません。食生活においても、大切な朝ごはんが食べられないと、1日がスタートする朝に、活動源を摂取できなくなるという悪循環に陥ります。

またコロナにより、テレワークを自宅で行うことが多くなると、通勤などで体を動かす機会も減ってきて、ますます体力も落ちていきます。

何より大切なことは、これらの要素をバランスよく実行していくためには、生活リズムをできるだけ崩さないことが本当に重要なのです。

ちなみに睡眠のリズムの調整は、1日30分くらいしかできないといわれています。よって普段6時に起床する人が、8時に起床すると、2時間(120分)の誤差が生じ、これを元の状態に戻すためには、4日間くらいかかるともいわれています。

休日に平日の睡眠不足を取り戻そうして、寝だめをしてしまう。あるいは、休日前だから夜更かしをし、翌日は昼まで寝てしまうということをすると、体のリズムは崩れてしまいます。休み明けの出勤時に、なんとなくだるいのは、まさに生活リズムが崩れてしまっているから引き起こされるものなのです。

そのため年末年始のようなお休みの時は、生活リズムの安定を相当意識しないと、バランスが完全に崩れてしまい、体調不良に陥ってしまうのです。

よって、お休みの間はこのことを意識しながら、できる限り生活リズムを崩さないように過ごすことが、健康でいられるために重要なことであるのです。

カウンセラーを目指す人に求められるもの

カウンセリングをする上で、クライエントの方と向き合う時に、私が大切だと思うことは、カウンセラー自身が健康であることだと思います。それは、単に疾病または病弱が存在しないことを言っているのではありません。肉体的、精神的、社会的の3つの要素が良好であることだと思うのです。

クライエントのお話を伺うことは、非常に神経を集中させて傾聴します。カウンセリングは、実は体力、知力を使うお仕事です。カウンセラー自身の体調が悪い時には、本来のカウンセリングはできません。もちろんカウンセリングの技術を学ぶことは重要ですが、その大前提として、カウンセラーそのものの日常生活を整えておくことも大切なことなのです。

まずは自身の健康を維持するためにも、出来る限り生活リズムを崩さないように、体調管理をしましょう。健康であることの重要性をカウンセラー自身が体感し、実現することで、クライエントにも健康であることの大切さをお伝えすることができるのです。

生活リズムを崩さないように、体調管理をすることは、自身の身体的にも、精神的にも健康に寄与され、カウンセリングにも活かされることにつながります。まずはこの年始から、生活リズムを意識する生活を始めてみませんか?

まとめ

「ハビットマインド(習慣思考)のすすめ」第13回は「年始の過ごし方=健康をマネジメントする大切さ」をテーマに語っていただきました。

このコラムを読んだ皆さんは、健康をマネジメントする大切さを理解していただいたのではないでしょうか。羽目を外したくなるお休みの日こそ、生活リズムを崩さないように気を付けることが大切ということですね。次回のコラムもぜひ楽しみにしていてくださいね。

 

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この記事を書いた方のご紹介

水口明子(リカレントメンタルヘルススクール専任講師)

リカレント メンタルヘルススクール専任講師
精神保健福祉士/公認心理師
20年以上サービス業に従事。その後、精神保健福祉士や資格を取得し、対人援助職に従事。
2019年に、ハビットマインドKOKOLOを開業。小学館の「Suits woman」において「ハビットマインド診断」を連載中。医療、福祉、学校、産業分野においての幅広い経験値をもとに活動している。

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