キャリア研修とは


キャリア研修の目的や効果について解説します。

キャリア研修とは

キャリア研修とは、将来のありたい姿を実現するためのキャリアプランと行動計画を立て、自律的にキャリア形成していくための研修です。

キャリア研修では、これまでの仕事や経験などについて振り返りながら、自身のスキル・強みについて理解します。

また、キャリア形成していく上で大切にしたい価値観や譲れないことについて考えるとともに、周囲からの期待や求められている役割について整理します。

そして、現在の自分と将来のありたい姿を比較し、足りないことを見つけ、それを埋めるための具体的な行動について検討します。

このように、これからの行動計画を立て、自身のキャリアを設計していくことから、「キャリアデザイン研修」と言われることもあります。

キャリア研修が必要とされる理由

今、キャリア研修が必要とされている理由として、以下が挙げられます。

・人生100年時代となり、働く期間が大幅に伸びているため。

・環境の激しい変化に流されないよう、キャリアの軸をしっかりと確立させなければならないため。

・VUCAの時代となり、将来の予測が難しくなったことで、これまでのように企業が主導してキャリアのレールを敷くことができなくなったため。

【VUCAとは】

 V:Volatility(変動性)、U:Uncertainty(不確実性)、C:Complexity(複雑性)、A:Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取って「VUCA(ブーカ)」と呼びます。

 変化が激しく、先の見通しが不透明で、将来の予測が困難な状態を表します。

キャリア研修の効果

キャリア研修により、以下のような効果を得ることができます。

・働きがいや生きがい感じながら、自分らしく生きることができるようになる。

・主体的に自らのキャリアを切り拓くことができるようになるようになる。

・変化に柔軟に適応しながら、自分自身を保つことができるようになる。

・ありたい姿を実現するための行動計画により、成長し続けることができる。

・何歳になっても、所属している組織の中で活躍できるようになる。

キャリア研修のメリット

キャリア研修を実施することで、企業にとっても以下のようなメリットが期待できます。

・社内でのキャリア形成についてイメージが広がり、社員のエンゲージメントを高めることができる。

・これまでの経験とそこから身についたスキルについて振り返ることで、社員の自己肯定感と仕事へのモチベーションを高めることができる。

・今の会社でもありたい姿を実現できることがわかり、早期離職を防ぎ、長く活躍してもらうことができる。

・部下をもつマネージャー層に、自身だけでなく部下のキャリア形成の大切さについても意識を醸成することができる。

・定年年齢の引き上げで在職期間が延びたシニア社員に、これからの会社貢献について考え、前向きに行動してもらうことができる。

キャリア研修の実施方法

キャリア研修には、様々な実施方法があります。以下のような方法で、キャリア研修を実施するのがお勧めです。

・キャリアについて理解を深めるために、全社員向けにセミナー形式で「キャリア基礎研修」を実施する。

・入社してから数年が経った社員のために、「20代社員向け キャリアデザイン研修」を実施する。

・年代ごとのキャリアの悩みを解消するために、各年代に分けてキャリア研修を実施する。

・定年までの会社貢献と定年後のライフプランを考えるために、「シニア社員向け キャリアデザイン研修」を実施する。

・部下のキャリア形成を支援する体制を作るために、マネージャー向けの「キャリア指導研修」を実施する。

近年、多くの企業で社員のキャリア形成支援の取り組みが進められています。

キャリア研修の導入をご検討されている方、キャリア研修の実施についてお悩みの方、キャリア研修の内容を見直したい方など、お気軽にお問い合わせください。