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キャリア - 2024.09.25更新 / 2022.11.05公開
キャリアプランが思いつかない時の考え方と立て方をわかりやすく解説
「キャリア」という言葉が様々な場所で使われるようになり、その中で「キャリアプラン」という言葉を耳にすることも増えたのではないでしょうか。
しかし、「キャリアプランをどう考えて立てればよいかわからない」、「キャリアプランが思いつかない」と悩むことがあるかもしれません。
このページでは、「キャリアプラン」の考え方と「キャリアプラン」の立て方をわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
キャリアプランとは
まず、キャリアプランとは何かについてみていきましょう。
キャリアプランとは、個人が自身の職業やキャリアに関する目標を明確にし、それを達成するための計画を立てるプロセスを指します。
また、キャリアプランとは一般的に、中長期的な見通しを個人が立てていくことを指しますので、たとえば3年、5年、10年などのスパンでの行動計画であると考えるとよいでしょう。
キャリアプランが思いつかない時の考え方
キャリアは変化していくものですので、キャリアの方向性に迷うことはビジネスパーソンであれば自然なことであるといえます。
また、いざキャリアプランを立てようとすると「思いつかない」と不安に感じた経験があるかもしれません。その場合は、以下のようなアプローチをとることで、考える際の助けになるでしょう。
-
現状を把握する
-
自身の強みと弱みに明確化
-
キャリアコンサルティングの活用
1つずつみていきましょう。
1.現状を把握する
まず、自身の現在の状況を正確に把握することが重要です。
現在の職務内容、職場環境、自身の持つスキルレベル、そして職業に対する満足度などを把握していきましょう。
キャリアプランを立てる際は、現状を把握し理解することが最も有効な事前準備であるといえます。
2.自身の強みと弱みの明確化
自己分析を行い、自身の強みと弱みをリストアップしていきましょう。
強みはキャリアを発展させるための武器となり、弱みを知ることで今後の課題感が明確になっていきます。
SWOT分析は経営戦略を立てる際に使われるものですが、自身の強みと弱みを知る際のフレームワークとして活用することも効果的です。
SWOT分析とは?自己分析やキャリアプランに役立つ方法を徹底解説 | リカレントcounselor |
3.キャリアコンサルティングの活用
キャリアプランが思いつかない際は、キャリアコンサルタントなどの専門家からアドバイスを受けることも非常に有効です。
特にキャリアコンサルタントが行うキャリアコンサルティングは、キャリアについての客観的視点でのアドバイスから、目標設定のサポートまでを受けることが可能です。
これらのアプローチを試みることで、キャリアプランを考える手助けになるでしょう。
【3ステップ】キャリアプランの立て方
キャリアプランの作成は、以下の流れで進めることが効果的です。各ステップについて具体的に説明します。
-
現在までのキャリアの棚卸
-
目標の洗い出し
-
行動計画の作成
詳しくみていきます。
1. 現在までのキャリアの棚卸し
過去の経験や実績を振り返り、基盤を知ることから始めていきましょう。
成果のリストアップ
例えば、大規模なマーケティングキャンペーンの実施や、新システムの導入プロジェクトなど、今までのキャリアの中で達成した成果についてリストアップしていきましょう。
ポイントとしては、概要、成果というようにセクション別にリストアップしていくことです。
達成した目標
仕事上で達成した売上の増加、コスト削減、効率化などの具体的に達成した目標を振り返ります。
スキルのリストアップ
仕事や学業を通じて習得したスキルや知識をリストアップします。例えば、プログラミングスキル、プロジェクト管理スキル、コミュニケーションスキルなど。
自己評価
過去に上司などから受けたフィードバックを見直し、ポジティブな点と改善が必要な点を確認します。
例えば、「高いプレゼンテーション能力がある」というポジティブなことから「時間管理が課題」などの改善点を確認していきましょう。
またこの時に、過去の業績や経験も自己評価し、得意とする分野や苦手な分野を明確にします
2. 目標の洗い出し
次に、自身のキャリア目標を設定し、具体的な方向性を決めていきます。
キャリアプランは中長期なキャリアに係る行動計画ですが、目標の洗い出しの段階で、短期、中期、長期に分けることにより、方向性がより明確になることが期待できます。
短期的な目標
短期目標では「新しい資格を取得する」など、1年というスパンが一般的ですが、更に細分化する場合は3か月や6か月などのスパンで目標を設定するとよいでしょう。
中期的な目標
中期目標では、2年から3年の期間に達成したい目標を設定していきます。例えば、「部門のマネージャーになる」など、短期では達成しにくい具体的な目標を設定します。
長期的な目標
長期目標は3年から5年、もしくは10年スパンで達成したい目標を設定します。例えば、「事業部長になる」「起業する」などの、キャリア全体を通した目標として設定していくことが一般的です。
3.アクションプランの作成
最後のステップとして、目標を達成するための具体的な行動計画を作成します。
1年以内に新しい資格を取得するという短期目標の場合は、資格試験に向けて毎日1時間勉強する、というスモールステップのアクションを作成していきましょう。
スケジュールの設定
キャリアプランを達成するための、具体的なスケジュールを設定すると同時に、進捗のモニタリング方法や、計測方法なども決めておきましょう。
定期的に進捗を確認し調整していくことで、必要に応じた計画の見直しを行うことが可能になります。
サポートの活用
サポートの活用は、キャリアプランの達成に必要不可欠です。メンターやコーチング、キャリアコンサルティングなどの専門家からのフィードバックやアドバイスを受けることで、自身のキャリアに関する視野が広がり、成長の機会が増えることが期待できます。
キャリアプラン作成に役立つ厚生労働省の「マイジョブ・カード」
キャリアプランの作成のイメージとしては、厚生労働省のジョブ・カードが参考になります。
職種によってもキャリアプランの立て方は異なりますが、「中長期的にどのようなキャリアを築いていきたいか」という目標であっても、現在在籍している組織での目標か、もしくは転職を視野にいれたもので
あるかでも、大きく異なります。
キャリアプランの作成する際は、「マイジョブ・カード」のページからキャリア・プランシートやキャリア・プラン作成補助シートを参考にするとよいでしょう。
まとめ
キャリアプランの作成は、自身のキャリアに方向性を与える重要なステップです。
しかし、時には思考が行き詰まり、プランを立てることが難しく感じることもあります。そのような場合は段階を踏んでプランを作成することで、明確な道筋を見つけることができるでしょう。
今回解説したステップを踏むことで、キャリアプランを立てる際の迷いや不安解消が期待できます。
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