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キャリア - 2024.10.03更新 / 2023.11.26公開

【年代別】キャリアの悩みや不安を解消するために知っておきたいこと

「自分はどのようにキャリアを積んでいくべきか」
「これからのキャリアをどうしていくべきか」
という悩みは、ビジネスパーソンであれば誰もが抱えるものです。

このページでは、「どれくらいの人がキャリアに関する悩みを抱えているのか」「世代によるキャリアに関する悩みの違い」について紹介していきます。

数字でみるキャリアに関する悩み

厚生労働省2023年度「能力開発基本調査」の中から、正社員が「キャリアコンサルタントに相談したい内容」の割合をみてみると、将来のキャリアプランが56.9%と最も高く、次いで仕事に対する適性・適職(職業の向き不向き)45.3%、仕事に対するモチベーションの向上34.4%となっています。

厚生労働省 2023年度「能力開発基本調査」図93を参考に作成

このように、キャリアに関する不安や悩みを抱えるビジネスパーソンは多いことがわかります。では、世代別ではどうでしょうか。次の章で、キャリアに係るストレスの観点からみていきます。

世代別にみるキャリアに関する悩み

厚生労働省が2022年に調査した「仕事や職業生活に関する強いストレスの有無及び内容別労働者割合」では、全年代で大きな割合を占めているのが「仕事の量」と「仕事の失敗、責任の発生等」であることがわかります。

また、20代では「役割・地位の変化等」が最も低いのに対し、現場の最前線で働くことが他の年代よりも多いためか、「事故や災害の体験」に不安を感じる割合が高い傾向にあります。

厚生労働省 2022年労働安全衛生調査 第13表を加工して作成

では、前出のデータや上記のグラフを踏まえた上で、キャリアに関する悩みを世代別にみていきましょう。

【20代】適正・適職や労働環境の悩み

20代では、「自分の適性や適職が分からない」、そして労働環境の悩みが多いとされています。

新卒入社であれば比較できるデータがないため、もっと自分に合った会社や職種があるのではないかと悩むケースや、入社後2年、3年と経験を積んでいても、プライベートを充実させるだけの時間が確保できないことから、理想と現実のギャップに悩むケースもあります。

20代 キャリアの悩み解消のヒント

自己分析

キャリアに迷う際、自己分析を行うことで自分が本当に何を求めているのかを再確認できます。

自分の価値観や強みを把握し、どのような職種や環境が自分に合っているかを考えることは、キャリアの悩み解消においても重要なポイントです。自己分析にはさまざまなフレームワークがありますので、ぜひ活用してみましょう。

キャリアコンサルティングを受ける

漠然としているキャリアについての悩みを相談したい時は、キャリアコンサルティングを利用してみましょう。キャリアコンサルタントの客観的視点を取り入れることで、キャリアプランの明確化が期待できます。

 

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自分のキャリアがわからない時に活用したいキャリアコンサルティング | リカレントcounselor

 

メンター制度の利用

所属する組織がメンター制度を導入しているようであれば、利用を検討してみましょう。経験やスキルを持つ従業員からアドバイスを得ることは、キャリア形成において有効です。メンターと定期的に話し合い、実際の職場での経験やキャリアについての洞察を得ることで、迷いや不安を軽減できるでしょう。

メンターについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
 

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メンター・メンティ―とは? 役割や事例を紹介 | リカレントcounselor

 

【30代】キャリアに行き詰まりを感じる

30代のビジネスパーソンの多くは、仕事に対してある種の「慣れ」を抱くようになります。同じ企業への勤続年数が長くなればなるほど、その傾向は高いといえるでしょう。その中で、今までの業務に行き詰まりを感じるケースがあります。

また、30代はライフステージに変化が起こりやすい年代であるため、仕事だけに集中することが難しく、キャリアの悩みもより複雑になるといわれています。

30代のキャリアの悩み 対処法は?

キャリアの再評価と目標設定

30代はキャリアを振り返り、自分がどの方向に進みたいか再評価するのに良いタイミングです。これまでの経験やスキルを基に新たなキャリア目標を設定し、具体的な行動計画を立てることが重要になります。

その際はキャリアコンサルティングを活用することで、目標設定がより明確になり、プロの視点からのアドバイスや具体的なサポートを得ることができるでしょう。

スキルアップとキャリアチェンジの検討

特に30代後半は、スキルアップや新しい分野へのチャレンジを検討するビジネスパーソンも少なくないでしょう。

業界の変化や時代の流れに対応するため、専門的な研修やオンライン講座の活用など、効果的なスキルアップの手段を取り入れることが推奨されます。継続的な学びによって、キャリアの選択肢を広げることができるでしょう。

ライフワークバランスの見直し

30代は、キャリアの発展とプライベートの充実の両立を考える重要な時期であるため、ライフワークバランスを見直すことはキャリアに関する悩みの軽減につながるでしょう。

また、キャリアの再評価とあわせて仕事と生活のバランスを見直すことで、キャリアの方向性の明確化が期待できます。

 

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【ワークライフバランスとは】似た言葉との違いやメリット・デメリットを解説 | リカレントcounselor

 

【40代】今後の方向性とキャリア形成の悩み

40代になると、これまでのキャリアの総括と、今後の方向性について深く考える時期に差し掛かります。現状に満足しているかどうかや、今後のキャリアビジョンを明確にする必要が出てくる一方で、ライフスタイルや健康とのバランスも重要な要素となります。

40代キャリアの悩み解消ポイント

現状の再評価とキャリアの方向性

40代になると、これまで積み重ねてきた経験やスキルを振り返り、今後どうキャリアを進めるべきか悩むことが増えてきます。キャリアの方向性を確認することは選択肢を広げることにもつながるため、キャリアコンサルティングなどを活用して現状の再評価を行いましょう。

スキルアップと学び続ける姿勢

テクノロジーの進化や業界の変化に対応するため、40代でも学び続けることが求められます。特に、デジタルスキルや最新の業界動向に関する知識を習得することで、今後の市場価値も高まるでしょう。

メンタルヘルスケア

40代は体力や健康の変化を実感しやすい時期でもありますので、ストレスマネジメントに注力することが重要です。心身ともに健康を保つことでは仕事のパフォーマンスも向上や、キャリアの安定にもつながります。

 

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まとめ

「まったく悩みを持っていない」というビジネスパーソンは少数派であり、なんらかの悩みを持っています。

キャリアについて悩んだ時は、キャリアコンサルティングを活用することで自己理解が深まるとともに、キャリアプランの明確化が期待できるでしょう。

Q&A

キャリアとはなんですか?
キャリアとは、厚生労働省「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書によると、「一般に”経歴”、”経験”、”発展”さらには、”関連した職務の連鎖”等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。」とされています。
キャリアの悩みにはどのようなものがありますか?
キャリアの悩みは年代によってもさまざまな傾向がありますが、例えば、「自分の適性が分からない」「本当にここが自分にとってベストの会社なのだろうか」「やキャリアに行き詰まりを感じる」「今後の方向性やキャリア形成について」などが挙げられます。
「仕事の悩みの有無」は年代によって異なるか
年代だけではなく、社内でのポジションや業務内容によっても異なるといえます。たとえば、同年代の同期と全く同じ悩みを持つというビジネスパーソンはおらず、一人ひとりがキャリアに関する悩みを持つと考えてよいでしょう。
キャリアに関する悩みを相談する場合は?
キャリアに関する悩みのサポートを行う専門家であるキャリアコンサルタントに相談をするよいでしょう。

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