キャリアコンサルタント大辞典 Career Consultant Dictionary

キャリアコンサルタントに関する
役立つ情報を掲載

キャリアコンサルティング -

キャリアコンサルタントの年収は? 仕事内容や活躍の場についても解説

キャリアコンサルタントの年収は? 仕事内容や活躍の場についても解説
監修元村 久美子(国家資格キャリアコンサルタント)

 
キャリアコンサルタント資格を取得しようと考えた場合、資格取得後の活躍の場や働き方、そしてどの程度の収入が見込めるかも気になるところですよね。

このページではキャリアコンサルタントの年収や、キャリアコンサルタントがどのような支援を行っているのか、仕事内容や活躍のフィールドについてわかりやすく解説していきます。

キャリアコンサルタントの年収を解説

キャリアコンサルタントの年収については、「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」で報告されています。このデータを元に、キャリアコンサルタントの年収を見ていきましょう。

キャリアコンサルタントの年収で多いのは?

キャリアコンサルタントの税込み個人年収で最も多いのは「300~400万円」16.5%でした。続いて「400~500万」14.5%、「200~300万」13.8%、「500~600万」11.1%となっています。
キャリアコンサルタントの税込み個人年収のグラフ
独立行政法人労働政策研究・研修機構「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」図表 2-3を参考に作成

国税庁が行う民間給与実態統計調査の最新データである2023年分では、日本人の平均給与は460万円でしたので、一般的な年収と比較しても大きな開きはないといえます。(参考:国税庁「2023年分 民間給与実態統計調査」)

では、「キャリアコンサルタント」の中でも年齢や就労状況によって年収に違いがあるのかをみていきましょう。

年齢別にみるキャリアコンサルタントの年収

キャリアコンサルタントの年収を年齢別でみてみると、30代、40代、50代では「200~400万円未満」が多いですが、30代では「400~600万円未満」が32.4%、50代では「800万円以上」が24.1%と高い割合である点も注目したいところです。
年齢別・キャリアコンサルタントの年収のグラフ
独立行政法人労働政策研究・研修機構「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」図表2-16を加工して作成

活動のフィールド別にみるキャリアコンサルタントの年収

次は、キャリアコンサルタントとしての活動のフィールド別に、年収をみていきましょう。

転職や再就職支援などの需給調整機関、キャリア教育、キャリアセンターなどの学校・教育機関ともに「200~400万円未満」の割合が高く、ハローワークや労働派遣事業では「400万~500万未満」、企業では、社内キャリアコンサルタントとして自社内で働く場合は、「500~600万円未満」が15.0%と平均年収よりも高い割合になっています。なお、自社外では「300万~400万未満」が14.5%となっています。

また地域では、障がい者の支援機関が「300万~400万未満」41.6%と全体の中でも最も高い割合となっており、生活困窮者の支援機関は「200~400万円未満」38.0%、中高年齢層の支援機関でも「200~400万円未満」25.6%、医療関係機関では「500万~600万未満」16.2%と、ばらつきがありますが、福祉分野の活躍には今後も伸びしろがあることがわかります。
活動のフィールド別にみるキャリアコンサルタントの年収のグラフ
独立行政法人労働政策研究・研修機構「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」図表4-29を参考に作成

このように、活動の場によって比較的はっきりとした傾向が出ているのには、就労状況が大きく影響しています。

就労状況別にみるキャリアコンサルタントの年収

次に、キャリアコンサルタントとして活動する場合に一般的に多いとされる正社員、非正規社員、フリーランスの年収比較をみていきます。

非正規社員は「200~300万円未満」が28.0%と最も多いのに対し、正社員は「500~600万円未満」が14.8%、「400~500万円未満」が14.2%、そして「600~700万未満」は12.1%と比較的高い割合となっています。

非正規社員は週3日や時短勤務などの自分に合った働き方ができるため、一般的にフルタイム勤務の正社員より年収が低い傾向があります。

就労状況別にみるキャリアコンサルタントの年収のグラフ
独立行政法人労働政策研究・研修機構「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」図表 2-9を参考に作成

年収は働き方によってさまざま

キャリアコンサルタントは正社員のほかに非正規雇用や副業、フリーランスなど働き方が多様なため、年収の実態を正確に把握することは難しい部分があります。どの職業、どの資格でも同じで、年収は「自分次第」といえるでしょう。

年齢や活動の場、雇用形態や就労状況別の年収をみても、柔軟な働き方ができるキャリアコンサルタントだからこそ年収に幅があることが分かります。

どの働き方においても、資格取得後もスキルアップを重ね、時代に適応したキャリアコンサルタントであることが必要です。

国家資格キャリアコンサルタントを取得するメリット

国家資格キャリアコンサルタントを取得するメリットには、活躍のフィールドがある、セカンドキャリアでも活かせる、スキルアップとキャリアアップが見込める、ということが挙げられます。ひとつずつ見ていきましょう。

【メリット1】キャリアコンサルタントの活躍のフィールドがある

キャリアコンサルタントが活躍できる場所は、幅広く多彩です。正社員以外にも、パートタイマーやフリーランスなど働き方もさまざまです。

企業の人事部

企業の人事部で、キャリアコンサルタントは活躍しています。人事の仕事は、採用、研修、面談など多岐にわたります。企業の規模により、一人が複数の業務を担当する場合や、それぞれ担当が決まっている場合があります。

キャリアコンサルタントは、人事・労務の知識やカウンセリングスキルを持っていることから、人事の幅広い業務に活かすことができます。

面談においては、社員が悩みを抱えている場合、相手に寄り添いながらヒアリングをし、その解決に向けてサポートを行うことも期待されています。社員と会社の間に立ち、両者にとってより良い解決策を相談しながら探っていくのも重要な役目です。

人材関係の企業

人材派遣会社や人材紹介会社でも、キャリアコンサルタントは活躍しています。キャリアコンサルタントの役割は、カウンセリングを通して、登録者の経歴やスキル、今後の希望を把握することです。

そして、人材を求めている企業のニーズに合った人材を紹介します。相談者の仕事に対する意欲を見極めたり、相手の要望をキャッチするヒアリング力も求められます。

また、自治体の就労支援窓口や就労準備・就労支援事業の受託事業を担う業務に就き、地域の就労支援並びに就労準備支援に携わる場合もあります。相談業務だけではなく、就職に関するスキルを向上させる講義やビジネスマナー指導などの情報提供を含めトータルでキャリア支援をしていくことも考えられます。

ハローワークのような公的就業支援機関

ハローワークでは、仕事を探している方に対して、求人の紹介や、無料で受けられる職業訓練の紹介などを行います。

ハローワークは、さまざまな年齢、さまざまな状況の方が利用されますので、幅広い職業の知識や対応スキルが求められます。

また、育児中の女性、障がい者、外国人などの特定の方を対象とした専用窓口を設置しているハローワークもあります。キャリアコンサルタントの中でも、専門性の高いスキルを持っている方は、それが活かせる場でもあります。

地域若者サポートステーションなどの支援機関

10代から49歳までの世代に向けた地域の就労支援や就労準備支援を行う若者サポートステーションや、就職活動に不安を感じる就労阻害要因を抱えた方や障がい者を支援する就労移行支援事業所など福祉領域の就労支援機関においても寄り添い型のコンサルティングスキルが活かせ、活躍することができます。

大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターは、学生とマンツーマンの就職相談が主な仕事です。キャリアセンターでは、キャリアカウンセリングや履歴書・エントリーシートの添削、面接指導などを行います。

また、複数の学生を対象に「キャリア」に関するセミナーを実施している大学もあり、活動内容は大学により多彩です。近年は、キャリア支援に力を入れている大学が多いのも特徴です。

10代から49歳までの世代に向けた地域の就労支援や就労準備支援を行う若者サポートステーションや、就職活動に不安を感じる就労阻害要因を抱えた方や障がい者を支援する就労移行支援事業所など福祉領域の就労支援機関においても寄り添い型のコンサルティングスキルが活かせ、活躍することができます。

独立してフリーで活躍する

フリーランスのキャリアコンサルタントとして活動するのもひとつの選択肢です。企業と契約をし、社員との面談や、経営層・管理層へ社内のキャリア形成に関するアドバイスをすることもあります。

大学のキャリアセンターと対企業の業務を掛け持ちするなど、働き方のパターンはさまざまです。

また、各業界には繁忙期があります。例えば、企業の人事は採用活動の時期が忙しいため、その期間限定の面接員として仕事が入る場合もあります。

仕事があるときに声がかかるよう、人脈を広げておくのもフリーランスで活動するポイントです。

【メリット2】セカンドキャリアにも活かせる

キャリアコンサルタントは、比較的年齢に関係なくできる職業です。これまでの職業経験や人生経験を活かせ、資格試験に年齢制限もないため、セカンドキャリアとしてキャリアコンサルタントになる人は珍しくありません。実際に、キャリアコンサルタントの登録者数で一番多い年代は50代、その次は60代、40代と続きます。

長く活かせる資格のため、生涯年収で考えても、メリットがあるといえるでしょう。

【メリット3】スキルアップ・キャリアアップが見込める

キャリアコンサルティングのスキルは、キャリアコンサルタントとしての仕事以外にも活用することができます。

例えば、部下からキャリアに関する相談を受けたときに、キャリアコンサルティングのスキルがあることで、部下に寄り添いながら適切なアドバイスができるでしょう。それにより、部下と信頼関係が築け、良い職場環境につながる、部下の成長につながるといった良い効果が期待できます。

さらに、営業職の人にキャリアコンサルティングのスキルがあることで、顧客が抱える課題を適切に把握でき、より良い提案ができる、ということも期待できます。

このようにキャリアコンサルティングのスキルは、さまざまな職種でも活用することができ、良い効果を発揮することで、キャリアアップや年収アップの可能性がでてきます。

キャリアコンサルタントの仕事内容とやりがい

キャリアコンサルタントの仕事内容は、相談者の気付きや自己理解を促し、相談者が真に求める方向性に向けて支援をしていくものです。具体的にどのような支援を行っているのかを紹介していきます。

個別面談

相談者はキャリアに関するさまざまな悩みや課題を抱えています。また、置かれている環境や状況もさまざまです。そのため、キャリアコンサルタントはキャリアカウンセリングを通して、相談者一人ひとりに合った対応をしていきます。

まず、相談者と信頼関係を築き、安心して話せる雰囲気を作ります。そのためには、相談者の話にしっかり耳を傾け、寄り添う姿勢が大切です。

このようにヒアリングをしながら、相談者の悩みや課題を把握していきます。また、相談者の興味や得意なこと、これまでの経験やスキルなども引き出すことで、これまでのキャリアの棚卸ができ、自分自身のことをより理解することができます。これは、この後の目標達成に向けた土台にもなっていきます。

情報提供・コンサルティング

やりたい職業が見つかると、良いイメージだけが先行してしまうことがよくあります。一面だけを見ていると、実際に就職した後に「思っていたのと違う」ということが起こりがちです。そのため、一面だけでなく、多面的に見ていく必要があります。

そのためキャリアコンサルタントは、その職業ではどういう働き方、労働環境が一般的なのか、その職業に就ける企業にはどういうところがあり、どのくらいの規模なのかなどを情報提供していきます。相談者自身に調べてもらう場合もあります。事前に情報提供した上で職業を選ぶことで、就職後のミスマッチを軽減することができます。

この他、求人情報や求人の探し方、応募方法、仕事に必要なスキルを身に付けるための講座の紹介など、必要に応じてさまざまな情報提供を行います。

目標設定と目標達成のサポート

相談者が自分自身や職業について理解を深め、考えを整理していく中で、今後の目標を設定していきます。複数の目標を設定し、そこから選択してもらう場合もあります。

今後の目標や方向性が決まったら、それの達成に向けて、行動計画を立てていきます。例えば、「この職業に就きたい」となったら、現在から目標達成までの行動を細分化し、「いつまでに履歴書と職務経歴書を作る」「いつまでに、応募する企業をピックアップする」といったように、行動計画を立てていきます。

相談者の目標や状況、特性により行動計画はさまざまですので、これまでのヒアリング内容を元に、適切なプランが立てられるようにサポートをしていきます。

このように、キャリアコンサルタントは一人ひとりの感情や課題と向き合い、支援をしてくやりがいのある仕事といえます。そのやりがいはさらなるスキルアップを促し自身のモチベーション向上にもつながります。

年収を上げるには?

一般的にもいえることですが、資格取得やスキルアップをしたり、働き方を変えることで、年収アップが見込めます。それぞれ具体的にみていきましょう。

キャリアコンサルティング技能士を取得する

「国家資格キャリアコンサルタント」の上位資格として、「キャリアコンサルティング技能士」があります。

「2級キャリアコンサルティング技能士」は、マンツーマンのキャリアコンサルティングを的確にできる熟練レベルとされています。「1級キャリアコンサルティング技能士」は、2級よりも高いレベルでキャリアコンサルティングを実施し、かつ、キャリアコンサルタントに指導や助言ができる指導者レベルとされています。

上位資格を取得することで、他のキャリアコンサルタントと差別化ができる、会社から資格手当が出る、フリーのキャリアコンサルタントとして仕事を獲得しやすくなる、就職や転職に有利になる、といった年収アップにつながる可能性がでてきます。

2級と1級ともに、キャリアコンサルタントとしての実務経験を積むことで受験資格を得られますので、将来的に目指したい資格のひとつといえるでしょう。

メンタルヘルスのスキルを身に付ける

キャリアコンサルタントとして支援をする相談者のなかには、メンタル面に不安や課題を抱える方もいます。そのため、メンタルヘルスの知識とスキルを持つことで、状況に応じた適切な対応ができ、支援の幅が広がります。現在は、企業内でもメンタルヘルス対策の重要性が高まっており、キャリアとメンタルの支援ができることは、強みとしてアピールすることができるでしょう。

副業をする

近年は、正社員でも副業が可能なケースが多く、副業をして年収アップを目指すのも一つです。

副業で働く人の増加に合わせて、仕事のマッチングサービスやスキルシェアサービスも普及しています。キャリアコンサルタントに特化したマッチングサービスも増加していますので、副業の仕事は徐々に見つけやすくなっているといえるでしょう。

キャリアコンサルタントになるには

キャリアコンサルタントとして仕事を開始するには、国家資格キャリアコンサルタントの取得が必要です。

国家資格キャリアコンサルタントは「名称独占」という資格です。国家試験に合格をし、キャリアコンサルタント名簿に登録をして初めて「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます。

試験は、初心者の方でも、国が定める養成講習を修了することで受験ができます。どなたでも、国家資格を取得するチャンスがあります。
興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。資格取得の流れをわかりやすく解説しています。

 

キャリアコンサルタントになるには? 資格から就職まで
あわせて読みたい

キャリアコンサルタントになるには? 資格から就職まで

 

まとめ

現在では副業を許可する企業も増えてきました。また、テレワークの普及や本社機能を地方に移す企業など、働き方や会社としての方向性も多様になっています。

しかし、選択肢が増えることによって職業や働き方の選択が難しくなっている面もあります。キャリアコンサルタントは、こういった変化の大きい社会において、人々のキャリアをサポートする仕事です。

また、「自分にはどんな仕事が向いているのか」というのは、多くの方にとって長年の疑問だと思います。こういった疑問と向き合い、整理していくことは、やりがいのある仕事でもあります。人を支援する仕事に興味のある方は、ぜひキャリアコンサルタントを選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。

Q&A

キャリアコンサルタントの年収は?
2023年に行われた調査では、キャリアコンサルタントの年収は、「300~400万円」16.5%、続いて「400~500万円」14.5%、「200~300万円」13.8%、「500~600万円」11.1%となっています。
キャリアコンサルタントの働き方は?
キャリアコンサルタントの働き方は、フルタイムの正社員やパートタイム等の非正規雇用、副業との兼業、フリーランスなどさまざまです。また、自身のライフステージに応じて、働き方を変えることも可能です。
キャリアコンサルタントとして活動する場合の年収には何が影響しますか?
キャリアコンサルタントは働き方に柔軟性があり、活躍の場も多岐にわたるため、年齢や活動の場、就労状況などの組み合わせによって年収に影響が出ると考えてよいでしょう。
キャリアコンサルタントの仕事内容は?
キャリアコンサルタントは、キャリアカウンセリングを通じて相談者一人ひとりに向き合った対応をしていきます。また、キャリアに係る情報提供やコンサルティングを行い、目標達成に向けて相談者をサポートします。

Information

初心者から短期間で
カウンセラーやキャリアコンサルタントになるには

リカレントでは、日本を代表するキャリアカウンセリングスクール「リカレントキャリアデザインスクール」を運営しています。

「国家資格キャリアコンサルタント」を取得したい方や、初心者からキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントとして、キャリア支援を行ってみたい方は、ぜひ下の青いボタンからパンフレットをご請求ください。

パンフレットは2,3日中にお手元に無料でお届けします。 パンフレットは2,3日中にお手元に無料でお届けします。

監修者

元村 久美子

国家資格キャリアコンサルタント

広告会社、大手化粧品会社宣伝部にてマスコミュニケーションに携わる。
その後フリーランスとして様々な分野で活動。
国家資格キャリアコンサルタントとしては企業内障害者ジョブ支援を経験後、 自治体事業の就労支援・プログラム講師等も担当している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RECOMMENDおすすめ記事

FEATURE特集

人気講師の対談や専門知識など、
役立つ情報が満載!

MoreView
↑