キャリアコンサルタント大辞典 Career Consultant Dictionary
キャリアコンサルタントに関する
役立つ情報を掲載
キャリア -
「コーピング」とは何か? 5つの種類と個人でできるストレス対策

私たちはいつの時代も、どのような状況下でも「ストレス」とまったくの無縁でいることはできません。そのため昔から「ストレス」に関する研究や対策が講じられてきました。
今回はその中から「コーピング」という言葉を取り上げ、解説していきます。
コーピングとは「ストレスに対応する行動」のこと
「コーピング」は「ストレスコーピング」とも呼ばれ、「ストレスへの対処行動である」と定義づけられています。
「コーピング」と「ストレス解消」は、両方とも「ストレス」という難題に対して立ち向かうことを目的としていますが2つには明確な違いがあります。
ストレス解消は「ストレスが発生した後」の対処を指すのに対して、「コーピング」はストレスの原因そのものを取り除いたり、「何をもってストレスとするか」の自分自身の考えを変えたりといった、より幅広いアプローチをとることを指すという違いがあります。
コーピングの種類について
さて、このようにして作り上げられた「コーピング」は、大きく5つの種類に分けられます。
- 社会的支援探索型コーピング
- 情動焦点型コーピング
- 気晴らし型コーピング
- 認知的再評価型コーピング
- 問題焦点型コーピング
それぞれ見ていきましょう。
1.社会的支援探索型コーピング
「社会的支援探索型コーピング」と聞くと、すこし難しく聞こえますが、ストレスを一人で抱え込まず社会的な支援を得てストレスにアプローチしていこうとする方法です。
社会的支援探索型コーピングにおいては、「悩みやストレスは、人に話し、人に頼り、場合によってはその人の助力や助言を得ることで、物事が改善されることがある」と考えられているのです。
2.情動焦点型コーピング
ストレスの原因そのものを直接変えるのではなく、それに対する自分の感じ方や解釈を変えることでストレスを和らげる方法です。
例えば、仕事で厳しいフィードバックを受けたときに、「自分はダメだ」と捉えるのではなく、「成長の機会だ」と考えることで気持ちを楽にするのも、このコーピングの一例です。
3.気晴らし型コーピング
「気晴らし」という言葉通りストレスから一時的に離れ、別の活動で気分をリフレッシュするのが「気晴らし型コーピング」です。
- 友人との食事や旅行で楽しい時間を過ごす
- 運動や読書などの趣味に没頭する
- ランニングなどの運動で気分を切り替える
などのように、活動を通じて気持ちがリセットされ、ストレスに対する耐性が高まることがあります。
また「平日のストレスを休日に発散する」という流れは、多くのビジネスパーソンが無意識のうちに実践している典型的な気晴らし型コーピングであるといえるでしょう。
「『ストレス解消』と『コーピング』は厳密には違いがある」と前述しましたが、気晴らし型コーピングはこの「ストレス解消」とほぼイコールとして扱われます。
4.認知的再評価型コーピング
認知的再評価型コーピングでは、ストレッサーに対する認知を変えることで、ストレスを受けないようにしようとする方法です。
例えば
- 「失敗したけど、新しい学びを得られた」
- 「厳しい意見をもらったけど、成長のチャンスだ」
- 「完璧じゃなくても大丈夫。自分のペースでやろう」
など、習慣化して継続的に行うことでストレス耐性が高まり、より柔軟に物事に対処できるようになります。
![]() |
あわせて読みたい
|
問題焦点型コーピング
「問題焦点型コーピング」はストレッサーに対して具体的な行動を取ることで、問題を解決しようとする方法です。
仕事量が多すぎて、毎日残業が続き、心身ともに疲れている
- 仕事の優先順位を整理し、効率的なスケジュールを立てる
- 上司に業務量の調整を相談し、サポートを求める
将来のキャリアに不安を感じてストレスを抱えている
- 自分の強みややりたいことを整理し、キャリアプランを考える
- スキルアップのために勉強や資格取得を検討する
問題焦点型コーピングでは、このようにストレスの原因を明確にし、具体的な対策を講じることで、問題の解決を図ります。
自分がコントロールできる範囲に着目し、行動を起こすことが重要です。適切な方法を実践することで、ストレスを軽減し、より健全な状態で日々を過ごすことができます。
個人ができる3つのコーピング
ここからは、「個人ができる方法」について
- 相談する
- 余暇を楽しむ
- 休職を検討する
の3つの観点からお話していきます、
相談する「社会的支援探索型コーピング」または「情動焦点型コーピング」
「古い友人に、愚痴のようなかたちで話をする」という場合は「情動焦点型コーピング」に分類されます。このような相手に話をすることで、感情や悩みに対する共感を得ることができ、自分の感情を整理し心の安定につながることが期待できます。
一方、「人事権やスケジュール管理に権限のある上司に相談する」という場合は「社会的支援探索型コーピング」に該当します。上司に相談することで、具体的な問題に対してアドバイスや支援を受けることができ、より実質的な解決策を見つけることが期待できます。
余暇を楽しむ「気晴らし型コーピング」
「まだ余暇を楽しめるだけの精神的な余裕がある」ということであれば、余暇を楽しむ「気晴らし型コーピング」を選択するのも大変有効です。
これは基本的には仕事の公休日に行われることが多いものですが、あえて有休をとり、だれとも会わずに一人の趣味に没頭してみるのもいいかもしれません。
休職を検討する「問題焦点型コーピング」
「非常に追い詰められていて、月曜日が来るたびに憂うつになる」
「気晴らしをしようとしても気力がわかない」
このような状態が続いたり、精神的につらい状態の時は、休職を視野に入れてもるのもひとつの方法です。
「問題焦点型コーピング」は行動に移すことで、ストレッサーとの距離を取る事が可能になります。休職という手段に踏み切ることで、ストレスによるメンタル不調の回復や、焦らず今後を考える時間を確保することができます。
![]() |
あわせて読みたい
|
まとめ
ストレス社会の現代において、ストレスにどう対応するかはとても大きなテーマです。 そのなかで生まれた「コーピング」は個人側にとっても非常に重要なものとなっています。
自分自身や各組織に合ったコーピングを見つけ、柔軟に対処しながら、よりよい生活やキャリアを重ねていきたいですね。
Q&A
初心者から短期間で
カウンセラーやキャリアコンサルタントになるには
リカレントでは、日本を代表するキャリアカウンセリングスクール「リカレントキャリアデザインスクール」を運営しています。
「国家資格キャリアコンサルタント」を取得したい方や、初心者からキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントとして、キャリア支援を行ってみたい方は、ぜひ下の青いボタンからパンフレットをご請求ください。
