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キャリアコンサルタント資格 - 2024.11.21更新 / 2022.06.23公開

【3分で分かる】国家資格キャリアコンサルタント試験

キャリアコンサルタントの資格や試験について調べると、受験資格、試験機関、試験日、登録などの情報があふれており、どこから見ればいいか困っている方が多いのではないでしょうか。

このページでは、国家資格キャリアコンサルタントの試験概要について簡潔に説明します。

国家資格キャリアコンサルタント試験について

国家資格キャリアコンサルタント試験は、未経験者でも必要な講習を受講することで受験資格を得られます。そのため、企業の人事や相談業務をされている方はもちろん、異業種の方や専業主婦、学生など様々な方が目指せる国家資格です。

国家資格キャリアコンサルタントの受験資格

国家資格キャリアコンサルタント試験は、以下の要件を満たした方が受験できます。未経験の方は、全員「1」のみを満たせば受験が可能です。

1 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
2 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
3 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者

 
受験資格については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
 

あわせて読みたい

未経験でも受験できる!国家資格キャリアコンサルタントの受験資格 | リカレントcounselor

 

厚生労働大臣が認定する講習とは

厚生労働大臣が認定する講習を受講することで、国家資格キャリアコンサルタントの受験資格を得られます。講習を受講するにあたって、年齢、学歴に制限はありません。講習は週1回からあるため、社会人の方もお仕事と両立しての学習が可能です。

【認定講習の内容】

キャリアコンサルティングの社会的意義
キャリアコンサルティングを行うために必要な知識
キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
キャリアコンサルタントの倫理と行動

 
詳細は厚生労働省の資料でも確認できます。

【認定講習の時間数】

 

 
次に、4科目とその他を含めた講義と演習の時間を見ていきます。

科目
時間
講義 演習 合計
キャリアコンサルティングの社会的意義 2 0 2
キャリアコンサルティングを行うための知識 35 0 35
キャリアコンサルティングを行うために必要な技能 16 60 76
キャリアコンサルタントの論理と行動 17 10 27
その他 10
合計 150

 
講義80時間、演習70時間で合計150時間のカリキュラムになります。

【認定講習実施機関】

認定講習を行っている機関は、厚生労働省のキャリアコンサルタント講習検索サイトで検索ができます。※「講習区分(養・知・技)」欄で「養成」を選択します。

例として、リカレントキャリアデザインスクールの認定講習の場合は以下の2講座があります。

〇キャリアコンサルタント養成講座
150時間のカリキュラムをすべてリカレントの教室に通い学習をするか、すべてをオンラインで学習するかを選べます。それぞれ、土曜日or日曜日の週1回のクラスや、平日昼間のクラスがあります。

〇キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座
150時間のうち、75時間を映像学習、75時間をリカレントの校舎に通学をして学習します。前半のライブ通信は好きな時に学習をし、後半の通学は、土曜or日曜、平日夜、平日昼などのクラスから選択。

試験実施機関は2つ

国家資格キャリアコンサルタント試験は、次の2つの機関が試験を実施しています。どちらで受験するかは、受験者が選択できます。

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会

どちらで受験をしても、取得する資格は「国家資格キャリアコンサルタント」で共通です。次に、2つの機関の違いについて説明します。

試験区分

国家資格キャリアコンサルタント試験は学科試験と、論述試験および面接試験からなる実技試験があります。学科試験は、両機関で試験問題は共通。実技試験は、試験問題が異なります。

キャリアコンサルティング協議会

学科試験

出題形式 四肢択一のマークシート
問題数 50問
試験時間 100分
合格基準 100点満点(2点×50問)で70点以上の得点
受験料 8,900円

 
実技試験

論述 出題形式
記述式解答(事例記録を読み、設問に解答する)
試験時間
50分
面接 出題形式
【ロールプレイ】
(受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う)
ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分という設定で行います。 ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がけてください。
【口頭試問】
(自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える)
試験時間
20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分)
合格基準 150点満点で90点以上の得点
※但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要
受験料 29,900円

出典:キャリアコンサルティング協議会 受験概要

 

日本キャリア開発協会

学科試験

出題形式 筆記試験四肢択一のマークシート方式による回答
試験時間 100分
合格基準 100点満点で70点以上の得点
受験料 8,900円

 
実技試験

論述 出題形式
逐語記録を読み、設問に解答する
試験時間
50分
面接 出題形式
【ロールプレイ】
・ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分間という設定で行う。 ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける
・受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う
【口頭試問】
自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える
試験時間
20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分)
合格基準 150点満点で90点以上の得点。
ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要
受験料 29,900円

出典:日本キャリア開発協会 試験事項
 

試験実施機関の共通点と相違点

各機関の試験区分を見比べると、ほとんどが共通しています。まず、学科試験は共通の問題が使用されます。実技論述試験については、試験問題は異なりますが、出題形式は近いものになっています。

実技論述試験

実技論述試験は、とあるキャリアコンサルティングを事例に挙げ、それに関する設問が出題されます。

例えば、逐語記録を読む問題です。逐語記録とは、キャリアコンサルタントと相談者の会話を文字に起こしたものです。「設問:あなたは相談者の(A)の発言に対し、なんと言いますか」といった問題が出題されます。

両機関で、試験問題自体は異なりますが、「事例や逐語記録読み、設問に答える」という点は共通しています。両機関とも、過去3回分の試験問題を公開していますので、参考にしてください。

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 過去問
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 過去問

実技面接試験

実技面接試験は、受験者がキャリアコンサルタント役になり、キャリアコンサルティングを15分間行います。相談者役は様々な役設定を用意しています。受験者はどのような設定に当たるかは、その場にならないと分かりません。どのような相談者が来ても対応できるような訓練が必要です。その後、5分間の口頭試問があり、実施したキャリアコンサルティングについての質問に答えます。

実技面接試験の評価区分は、キャリアコンサルティング協議会は「「態度」「展開」「自己評価」」、日本キャリア開発協会は「「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」」と機関ごとに異なります。

国家資格キャリアコンサルタント試験日

前述の通り、試験実施機関は2つあります。学科試験と実技論述試験については、両機関とも試験日は共通。実技面接試験は機関により試験日が異なります。2022年度は年3回試験が実施されます。

また、学科試験と実技(論述および面接)試験は、同時に受験することも、別々の期で受験することも可能です。科目合格があり、例えば、学科試験合格・実技(論述および面接)試験不合格の場合、次回は実技(論述および面接)試験のみの受験になります。片方合格の場合、合格の有効期限はありません。

最新の試験日程は各機関Webサイトで確認できます。
特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 試験日程
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 試験日程

キャリアコンサルタント名簿への登録

試験合格後は、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。登録することで「キャリアコンサルタント」を名乗ることができます。

登録は「国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター」から行います。登録までに時間がかかる場合があるため、お早めの登録がおすすめです。

試験に役立つリンク集

国家資格キャリアコンサルタントの試験を受験する際に役立つリンクをまとめました。

受験することが決まったら

キャリアコンサルタントの認定講習を行っている機関を検索することができます。
キャリアコンサルタント講習検索サイト

試験実施機関
特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会

試験合格後は、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。
国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター

受験について詳しく知りたい時は

2つの試験団体の違いを詳しく紹介しています。

 

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【5分で分かる】キャリアコンサルタントの試験内容や実施団体での違いを紹介 | リカレントcounselor

 

試験の申込方法はこちらで紹介しています。
 

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給付金を利用する場合はこちらの記事が参考になります。
 

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まとめ

このページでは、国家資格キャリアコンサルタントの資格や試験の全体像をご説明しました。国家資格キャリアコンサルタントについてより詳細な情報は、リカレントキャリアデザインスクールのパンフレット(無料)でご紹介しています。お気軽にお取り寄せください。

Q&A

国家資格キャリアコンサルタントとはどういう資格ですか?
国家資格キャリアコンサルタントとは、試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録をすることで「キャリアコンサルタント」と名乗ることができる資格です。そのほか、更新の制度や個人情報を守る義務により、キャリアコンサルタントとしてのスキルや質が保たれています。
国家資格キャリアコンサルタントに受験資格はありますか?
受験資格はあります。厚生労働大臣が認定する講習を受講すると、国家資格キャリアコンサルタントの受験資格を得られます。講習を受講するにあたって、年齢、学歴に制限はありません。また、キャリアコンサルティングに関係する3年以上の実務経験を受験資格とすることもできます。
国家資格キャリアコンサルタントの試験はどういうものですか?
国家資格キャリアコンサルタントの試験は、学科試験と実技試験があり、実技試験は論述試験と実技試験からなります。学科試験はマークシート、実技論述試験は記述式、実技面接試験はロールプレイングの試験です。試験実施機関は2つあり、どちらで受験をしても取得する資格は同一です。
国家資格キャリアコンサルタント試験日はいつですか?
国家資格キャリアコンサルタント試験は2つあります。学科試験は両機関とも共通ですが、実技面接試験は各機関で試験日が異なります。2022年度、2023年度は年3回試験が実施されます。
また、学科試験と実技(論述および面接)試験は、同時に受験することも、別々の期で受験することも可能です。

Information

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