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キャリアコンサルタント資格 - 2024.10.30更新 / 2022.01.24公開
「キャリアコンサルタントのなり方」とは?初心者でも最短ルートで目指せる秘訣
このページでは初心者からキャリアコンサルタントを目指すことを考えているあなたに「キャリアコンサルタントにはどうすればなれるのか?」をわかりやすく解説します。
これを読めば、キャリアコンサルティングの知識や経験が全くない初心者でも「キャリアコンサルタント」に最短でなれる方法がわかります。
「キャリアコンサルタント」には誰でもなれるのか?
例えば「カウンセラー」という職業。さまざまな悩みを持つ相談者の話を聴き、相談者自身が解決をしていけるように支援する仕事です。
「カウンセラー」と名乗るために必要な条件はありませんので、教材やスクールなどで、カウンセリングのやり方を勉強するなどして、カウンセリングを行えば、誰でも「カウンセラー」と名乗ることができます。
しかし、同じ人を支援する職業でも「キャリアコンサルタント」は、教材やスクールなどで、キャリアコンサルティングのやり方を勉強して、仕事についたとしても、「キャリアコンサルタント」と名乗ることはできません。
「キャリアコンサルタント」は「名称独占資格」
それは「キャリアコンサルタント」は『名称独占資格』だからです。
『名称独占資格』という言葉は、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単にいうと「キャリアコンサルタント」の資格を持っている方のみが「キャリアコンサルタント」という名称を独占して名乗ることができる資格ということです。
厚生労働省のサイトには、「試験に合格し、キャリアコンサルタントとして登録した人以外が「キャリアコンサルタント」やそれと紛らわしい名称を名乗ることはできません(職業能力開発促進法・第三十条の二十八)」と掲載されています。
出展:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」
ここまでの内容をまとめると
「キャリアコンサルタント」になるためには、「キャリアコンサルタント試験」に合格して、キャリアコンサルタント名簿に登録することが必要だということです。
名簿に登録すれば「国家資格キャリアコンサルタント」の資格を取得したという証になり、名刺や履歴書などにも「キャリアコンサルタント」という肩書を書くことができます。
逆にいえば「国家資格キャリアコンサルタント」の資格を保持していることは、「キャリアコンサルタント」として活躍できる専門知識や専門スキルを身につけている証となり、専門家としてアピールできます。この点はとても魅力的で、資格取得を目指す際の励みになりますね。
初心者が目指すならコレ! 「キャリアコンサルタントのなり方」
ここまでのお話で、キャリアコンサルタントになるには、まずは「キャリアコンサルタント試験」に合格しなければならないということは理解していただけたかと思います。
ではこの資格試験は、誰でも受けられるのでしょうか?
「キャリアコンサルタント試験」の受験資格
この資格試験には、受験するための資格というものが存在します。
すでに受験資格を持っている方というのは、キャリアコンサルティングの実務経験が3年以上ある方です。
例えば人材紹介会社に入り、若年層向けのキャリアコンサルティングの仕事について、2023年の4月で5年目になるという方は実務経験3年以上にあたりますので、受験資格があります。
それでは、キャリアコンサルティングの実務経験の期間が3年に満たない方や、専業主婦の方、販売職の方、IT業界の方、医療福祉現場の方など、キャリアコンサルティングの経験がない全くの初心者の方が受験資格を得る方法はないのでしょうか?
初心者の方が受験資格を得るには
実はそういった方でも受験資格を得られる方法が一つだけ存在します。それは厚生労働大臣が認定する「厚生労働大臣認定講習」を修了する方法です。
「厚生労働大臣認定講習」はリカレントの「キャリアコンサルタント養成講座」をはじめ、20の団体の講座が認定されています。
これらの「厚生労働大臣認定講習」の良いところは、「キャリアコンサルタント」になるために必要な専門知識や専門スキルが初心者でも学びやすくコンパクトにまとまっている点です。
初心者が社会人として働きながら、また家事や育児と両立しながら、キャリアコンサルタントを目指すのであれば、「厚生労働大臣認定講習」の中から、いずれかの講習を選んで学習をスタートするのが、「キャリアコンサルタントになる近道」ということはいえるでしょう。
「厚生労働大臣認定講習」は実務経験者にも
また、3年以上の実務経験がある方にとっても、「厚生労働大臣認定講習」は「キャリアコンサルタント試験」に合格する水準を満たすために必要な専門知識や専門スキルが効率よく学習できるようにまとまっているのは大きなメリット。仕事と両立しながら、短期間で合格を目指したい方には、特におすすめです。
出展:特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会「キャリアコンサルタントになりたい 「養成講習」を開講している団体」の欄を参照
「厚生労働大臣認定講習」で学ぶキャリアコンサントになるための学習の概要とは
それでは「厚生労働大臣認定講習」について、わかりやすく解説します。各団体が行う「厚生労働大臣認定講習」は、厚生労働大臣が作成した合計150時間のカリキュラムに沿ってつくられています。
厚生労働大臣認定講習の150時間のカリキュラム内容
出展:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」
150時間のカリキュラムを科目でわけると「キャリアコンサルティングの社会的意義」が2時間、「キャリアコンサルティングを行うための知識」が35時間、「キャリアコンサルティングを行うために必要な技能」が76時間、「キャリアコンサルタントの論理と行動」が27時間、「その他」が10時間となっています。
これらの科目を見ると、キャリアコンサルタントとして活躍するために必要な知識やスキルを体系的に学習できそうだというイメージを持っていただけるのではないでしょうか。
カリキュラムの種類は「講義」と「演習」
次に学びの種別を見ていきましょう。この150時間のカリキュラムのうち、およそ半分がキャリアコンサルティングを行う上で必要な専門知識を学ぶ「講義」。残りの半分がキャリアコンサルティングを行うために必要な技能や倫理などを学ぶ「演習」となります。
規定では150時間のうちの半分の時間は、「厚生労働大臣認定講習」がスタートした時点から、通学して学ぶことが決められています。
通学して学べる環境を活かして、「キャリアコンサルティング」の専門スキルの習得では、講師がその場でデモンストレーションを行ってみせたり、受講生同士で行ったロールプレイに対して、講師がアドバイスを行ったり、フィードバックを行うなど、講師から直接指導を受けることができます。
「オンライン受講」もOKに。「キャリアコンサルタントのなり方」の選択肢が増えた
先に説明した通り、コロナ禍となる以前は、150時間のカリキュラムのうちのおよそ半分の時間は、指定の教室や会場へ通学する必要がありましたが、現在は教室や会場に通う選択肢に加え、「オンライン」での受講も認められました。それに伴って、リカレントや産業カウンセラー協会のように「オンライン」のクラスを開催している団体もいろいろとあります。
仕事や家庭の事情で、通学するのが難しかった方や、講習の開催地域が遠方にしかなく、学ぶことを断念していた方にとっては、「オンライン」の普及で学ぶチャンスが広がったのは、とても嬉しいことですね。
「講義」の学習スタイル
最後にキャリアコンサルティングを行う上で、必要な専門知識を学ぶ「講義」の時間について説明します。「講義」を学ぶスタイルは、各団体によりさまざまです。
例えばテキストを見ながらご自宅で独学する通信教材のスタイルをとっている日本マンパワーの「キャリアコンサルタント養成講座」をはじめ、講師が行った授業を映像教材として見ながら学習できるリカレントの「キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座」、「講義」の授業も校舎に通学するか、「オンライン」で受講するかを選べるようになっているリカレントの「キャリアコンサルタント養成講座」のような講習もあります。
自分に合った「厚生労働大臣認定講習」を
ライフスタイルや目的に合わせて、あなたにあった講習を「厚生労働大臣認定講習」の中から選んでみるとよいと思います。誰でも「厚生労働大臣認定講習」を修了すれば「キャリアコンサルタント試験」の受験資格を得られるのはうれしいですね。
「キャリアコンサルタント試験」に合格して、キャリアコンサルタント名簿に登録すれば、あなたも「キャリアコンサルタント」の仲間入りです。
まとめ
このページでは、「キャリアコンサルタントのなり方」をテーマに、初心者でも最短ルートで「キャリアコンサルタント」になれる方法をわかりやすく解説しました。
「キャリアコンサルタント」になるためには、「キャリアコンサルタント試験」で合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録する必要があること、「キャリアコンサルタント試験」には受験資格が必要で、実務経験が3年以上あること。実務経験がなくても「厚生労働大臣認定講習」を修了すれば受験資格を得られること。「厚生労働大臣認定講習」の内容や時間数、受講スタイルなどについてもお伝えしました。
このページが「キャリアコンサルタント」になるための方法を探している方にとって、役に立てると嬉しいです。
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