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キャリアコンサルタント資格 - 2024.11.07更新 / 2022.08.18公開

【3分でわかる】キャリアコンサルタント資格の種類

キャリアコンサルタントになるにはまず、資格を取得するところからはじまります。では、種類はどのくらいあって何から取得すればいいのでしょうか。この記事ではキャリアコンサルタントの資格の種類について紹介をしていきます。

キャリアコンサルタントの資格には、国家資格、国家検定、民間資格があります。

それでは順番に見ていきましょう。

国家資格  キャリアコンサルタント

国家資格キャリアコンサルタントは、厚生労働大臣認定の養成講習を修了すれば実務経験のないかたでも受験資格を得ることができます。

「キャリアコンサルタント」と名乗る場合は、国家資格キャリアコンサルタントの資格取得が必須ですので、キャリアコンサルタントになりたい!と思うかたが最初に取得をする資格と言ってよいでしょう。

キャリアコンサルタントと名乗れる唯一の資格

国家資格キャリアコンサルタントは、資格取得者のみが「キャリアコンサルタント」と名乗る事ができる名称独占資格です。

名称独占資格とは

名称独占というと堅苦しく聞こえますが、国家資格キャリアコンサルタントに合格したのち、キャリアコンサルティング協議会の名簿に登録して初めて、「キャリアコンサルタント」と名乗ることができるというものです。

簡単に言うと、キャリアコンサルタントになりたいので、さっそく今からキャリアコンサルタントと名乗ります!ということは出来ませんよ、試験に合格をして名簿に登録をしたら「キャリアコンサルタント」と名乗ることができますよ、という資格です。

なぜキャリアコンサルタントは国家資格なのか

国家資格キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法という、労働者の職業能力を向上させることが労働者の地位の向上や職業の安定などにつながり、経済と社会の発展につながっていくことを目的とした法律によって、2016年に国家資格となりました。

初心者からでも挑戦がしやすい

国家資格であるキャリアコンサルタント資格は、厚生労働大臣が認定する「厚生労働大臣認定講習」を修了すれば受験資格が得られるので、実務未経験でキャリアコンサルタントを目指したいというかたでも挑戦ができます

実務経験が3年以上あるかたは、「厚生労働大臣認定講習」を修了しなくても受験資格を得ることができます。

また、資格を持たずにキャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーなどで活躍していた方が、国家資格キャリアコンサルタントを取得し、さらなるスキルアップを目指す場合も少なくありません。

国家資格キャリアコンサルタントのなり方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
 

あわせて読みたい
「キャリアコンサルタントのなり方」とは?初心者でも最短ルートで目指せる秘訣 | リカレントcounselor

 

国家検定  キャリアコンサルティング技能士1級、キャリアコンサルティング技能士2級

1級、2級ともにキャリアコンサルティング技能検定を受検し、合格をすると「キャリアコンサルティング技能士1級」「キャリアコンサルティング技能士2級」になります。

肩書の表記ですが、独占名称資格である国家資格キャリアコンサルタントとは違い、キャリアコンサルティング技能士1級・2級の他に、

・キャリアコンサルティング 1級技能士
・1級キャリアコンサルティング技能士

など、技能士・級・職種が分かれば、表記に明確な順番の基準は設けられていません。
※『キャリアコンサルタント』と名乗る場合は国家資格キャリアコンサルタントと同様の名簿登録が必要となります。

国家検定とは

国家検定って国家資格となにが違うの?と思われるかたが多いのではないでしょうか。

国家検定は技能検定と呼ばれることもあり、ざっくり言うと国家検定には技能レベルがどの程度あるのかが分かるように、1級や2級が設定されています。

キャリアコンサルティング技能士1級に合格したなら、あなたは1級のレベルを有していますと公的に認められる国家検定です。

その他の国家検定

他の国家検定ではFP(ファイナンシャルプランナー)などが有名で、FP検定はFP技能士1級・2級・3級とあり、すべてが国家検定になります。こちらもキャリアコンサルティング技能士1級・2級同様、階級によって技能レベルが分かるようになっています。

では、国家資格キャリアコンサルタントは初心者からでも挑戦がしやすい 資格でしたが、1級と2級の受検資格を見ていきましょう。キャリアコンサルティング技能士が、なぜ国家検定なのかが分かってきます。

実務経験の設定がある

キャリアコンサルティング技能士1級、キャリアコンサルティング技能士2級ともに、2008年に追加された技能検定職種の国家検定です。
受検する場合、2級は5年以上、1級は10年以上という一定の実務経験年数が設定されています。

ある程度の実務経験を積んだ方が取得する資格と言ってよいでしょう。

出典) キャリアコンサルティング技能検定 受検資格

このように、現在は最初からキャリアコンサルティング技能士を受検するかたは非常に少ないことが分かります。

ある程度経験を積んだ方に

ある程度の実務経験を積んだ方、ということは、国家資格キャリアコンサルタントに合格しているかたがほとんどであるように、キャリアコンサルティング技能士は、2級は熟練レベル、1級は指導者レベルですので、キャリアコンサルタントとしてのスペシャリストが目指す国家検定という位置づけです。

1級より上の級はありませんので、あなたは最高峰のキャリアコンサルティングを行えますと、国から認定されるという事です。

段階を経てスキルアップをしていく

段階としては、標準レベルの国家資格キャリアコンサルタントを取得してから実務経験を積み、熟練レベルのキャリアコンサルティング技能士2級を取得、さらに指導者レベルを目指す場合はキャリアコンサルティング技能士1級を取得する、という流れが現在では一般的です。

国家資格キャリアコンサルタントとキャリアコンサルティング技能士の違いについては、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
 

あわせて読みたい
【何が違う?】国家資格キャリアコンサルタントとキャリアコンサルティング技能士 | リカレントcounselor

 

資格取得の経緯の例

公的機関でキャリアコンサルタントとして活躍する場合、国家資格キャリアコンサルタントを必須としている所が多いように、ある程度の実務経験を積んだキャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティング技能士2級の資格取得を推奨されます。

資格取得後は、個人面談やキャリアシート作成のスキルアップが期待され、幅広い対応が可能になるため、待遇や給与面に反映されることが多いようです。

企業内人事が取得する場合も

企業で人事として活躍しているかたでも、昇進の評価基準としてキャリアコンサルティング技能士2級の取得を推薦される場合もあるようです。

中には、人事部との連携が多い企業内のキャリアコンサルタントが、自発的に2級を受検するケースもあります。

企業内で働くキャリアコンサルタントは関係部署との連携が非常に重要になっていきます。

取得推奨の背景

他部署で扱っている問題に対して、キャリアコンサルタントが関わっていく場合などは、実務経験が豊富であったり、キャリアコンサルティング技能士2級であったりすることが有利に働くでしょう。

従業員一人ひとりが持つ複雑化する問題や課題に対し、安心に加えてより安定してコンサルティングができるスキルを、というのが取得推奨の背景にあります。

さらに広がる活躍の場

キャリアコンサルティング技能士1級は指導者レベルのスキルを持つ、キャリアコンサルティングのスペシャリストです。

キャリアコンサルティング資格登録者数のなかでも僅か0.7%というところからも分かるように、最難関の資格と言えます。

キャリアコンサルタントのスペシャリストとして活躍したいという場合、1級キャリアコンサルティング技能検定に合格をしていれば、知識やスキルがあるため、活躍の場はさらに広がるでしょう。

民間資格  CDA

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)は特定非営利活動法人のJCDA(日本キャリア開発協会)が認定する実務家向けの民間資格です。

2016年に国家資格キャリアコンサルタントが出来るまでは、最も有名な資格でした。

現在も、国家資格キャリアコンサルタントと併用して取得するケースもあります。

参考) 特定非営利活動法人JCDA CDAになるには

民間資格とは

民間資格とは民間の団体などが認定する資格のため、特に決まりなどは設けられていません。

そのため、国家資格キャリアコンサルタントができるまでは、キャリアコンサルタント関連資格認定を行う団体が数多く存在しており、キャリアコンサルティングを行う人の呼び名もキャリアカウンセラー、キャリアアドバイザーなどさまざまでした。

まとめ

国家資格キャリアコンサルタント
「キャリアコンサルタント」と名乗ることができる唯一の国家資格。
国家資格キャリアコンサルタント資格試験に合格し、キャリアコンサルティング協議会の名簿に登録すると「キャリアコンサルタント」と名乗ることが出来ます。

国家検定 キャリアコンサルティング技能士1級、キャリアコンサルティング技能士2級
実務経験を積み、熟練レベルのキャリアコンサルティング技能士2級を取得、さらに指導者レベルを目指す場合は、キャリアコンサルティング技能士1級を取得するのが現在では一般的です。

民間資格 CDA
特定非営利活動法人のJCDA(日本キャリア開発協会)が認定する実務家向けの民間資格で、現在でも国家資格キャリアコンサルタントと併用して取得するケースもあります。

国家資格、国家検定、民間資格とさまざまな資格が出てきましたが、この記事で違いがわかれば嬉しいです。
 

Q&A

キャリアコンサルタントの資格には種類がどのくらいありますか。
国家資格キャリアコンサルタントと国家検定キャリアコンサルティング技能士1級とキャリアコンサルティング技能士2級、民間資格のCDAなどがあります。
国家資格キャリアコンサルタントの受験資格を教えてください。
厚生労働大臣認定の養成講座を修了すれば、実務経験のないかたでも受験資格を得ることができます。
国家検定キャリアコンサルティング技能士1級、キャリアコンサルティング技能士2級の受検資格を教えてください。
国家検定キャリアコンサルティング技能士を受検する場合、2級は5年以上、1級は10年以上という一定の実務経験年数が設定されています。実務未経験のかたは「国家資格キャリアコンサルタント」から取得を検討してみるとよいでしょう。
国家検定キャリアコンサルティング技能士を取得すれば、キャリアコンサルタントと名乗ることができますか?
『キャリアコンサルタント』と名乗る場合は国家資格キャリアコンサルタントと同様の名簿登録が必要となります。

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