INTERVIEW. 05
メンタルヘルスの学習で仕事や活動の幅が広がった
亀山 絹美さん
ドルフィン株式会社
総務部責任者
スタッフのメンタルケアのために
学習を決意
私は岐阜県でスポーツを通じて、健康及び地域活性化事業などを展開しているドルフィン株式会社にて、総務責任者として勤務をしています。メンタルヘルスを学ぼうと思ったのは、メンタル不調を訴えるスタッフに対して、少しでも心の支えになりたいと思ったからです。
人柄もよく、明るく元気に毎日お客様に尽くしている若く優秀なスタッフが、ある日突然メンタル不調を訴える。がんばりすぎて心や身体の限界を超えても気付けなかったり、弱音を吐くことができなかったりしたためだとも思います。
そんな不調を訴えるスタッフが1日でも早く健康を取り戻して、元気に日々の仕事に励める手助けをするには、専門的な勉強が必要だと思い、リカレントでメンタルヘルスやEAPを学ぶことにしました。
「リカレントでは、一緒に学ぶ仲間との出会いもあり、通うのが楽しみにもなりました」
ドルフィン株式会社にて。「笑い文字」で描いた感謝のメッセージを毎月スタッフの給与明細書に添えているという亀山さん
メンタルヘルスの学びが新たな変化を起こす自分や仕事の質も変えてくれた
リカレントで学ぶ前は、メンタル不調をきたしたスタッフに対してどう接していいかわからず、ひとり苦悩した時期もありました。しかしリカレントでメンタルヘルスを学んでからは、大きな変化が起きました。
ちょうどカウンセリングの実践スキルを学ぶ授業を受けていた時に、ある新入社員がメンタル不調を訴えてきたことがあったのです。
今までは、「こうした方がいいよ」といったアドバイスを中心に話をしていたのですが、授業で習ったように、まずは相手の話をしっかり聴き、気持ちを受け止めることに意識を集中したところ、「優しく話を聴いてくださったので、安心して心の内を全部話すことができました」と感謝されたときには、嬉しくて思わず感涙してしまいました。
社内では立場上、メンタル不調のスタッフの対応だけではなく、経営者へ意見を述べることもあります。EAPメンタルヘルスカウンセラー資格(eMC資格)取得後は、経営者への職場改善の提案を、自信をもって行えたり、職場のメンタルヘルスの様々な問題にも今まで以上に取り組めるようになりました。
それだけではなく、スタッフの接客接遇マナーやコミュニケーションの研修にもリカレントで学んだエッセンスが活用できていて、指導者としての幅も広がったと実感しています。
最近では、地域活性化事業の一貫として、『笑い文字』の講座を開催し、地域の高齢者や親子の方々に喜んでいただいています。元々、人見知りの強い私が、こんなふうに講座を開催して、ファシリテーター役を積極的に楽しめるようになるなんて、リカレントで学ぶ前は考えられなかったことです。
今後は、弊社のスイミングスクールに通うお子様の心の成長のために、保護者の方々を巻き込んで行う親子参加型のメンタルヘルスセミナーを開催したいと考えています。それから、これは私事ですが自分の子どもとの関係もメンタルヘルスを学んだことで、とても良い方向に向いているのがすごく嬉しいです。気がついたら子どもの方から話をしてくれるようになるなど、いろいろな変化が起きました。学んで本当によかったと思います。これからもリカレントで学んだことを活かして、何か新しい挑戦をしていきたいと思います。
亀山さんからひと言
リカレントの講座で学べるスキルはメンタル不調のスタッフに対してだけではなく、メンタル不調を抱えるスタッフの上司や同僚の相談にものれるのも良い点だと思います。幅広い場面で活かせています。