産業医とは、企業等において従業員の健康管理やケアを行う医師のことです。あなたのお勤めの会社にも、きっといるのではないでしょうか。
産業医というのは、その役割として、従業員との面接を通じて、気持ちの上でつらいことや業務上の負担についての不満、上司との関係の悩み、職場や組織の問題点、時には恋愛話などを聴かされる立場にあります。
産業医としてさまざまな話を聴いているなかでも、このような職場はメンタル不調者は出にくいだろうな、と感じる職場があります。それは、このような経営者や管理監督者のいる職場(企業)です。
— 現場で働いている人たちの苦労について想像ができる。
— 現場で働く人たちの苦労のサポートを主体的にする。
― 問題に対して、「自分が見過ごすわけにはいかない」「自分が投げ出すわけにはいかない」という使命感を持っている。
— 管理監督者として、あるいはリーダーとして、より大変な人たちに思いを馳せて、少しでも楽にしてあげるためにはどうしたらいいのかと、考えられる愛と行動する姿勢がある。
— 自分の役割としてできると掲げることが、チームの強い指針となり、それが自分をも支えている。
— 現場にきちんと出て、現場をよく理解している。その立場と実感でチームの仕事や個々のメンバーのことを考えられる。この強みと自信は大きい。
職場のメンタル不調は、当人の置かれている環境が大きく影響を与えます。もしも上司がパワハラをするような人なら、たちまちメンタルダウンもありえます。
あなたはどのような立場にいるでしょうか。もしも管理監督者なら、こんな心持ちでぜひスタッフをサポートしてあげてください。