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INTERVIEW. 07

企業の総務経理部門からカウンセラーとして独立

加藤 賀都子さん

前職:航空会社 総務経理部門勤務
現職:Studio Cura(ステューディオ クーラ)代表


私は父子家庭で育ち、生活のことは全部一人でやる、という自立した子供だったと思います。そのせいか、10歳の頃には「40歳になったら独立する」と決めていました。
福岡の短大を卒業後、地元の中小企業に就職。24歳の時に父が亡くなったのを機に上京し、ガルーダインドネシア航空に入社しました。目標は40歳での独立。そのために総務経理部門で18年間バリバリと働きました。
現在は独立し、心理カウンセラーとEAPコンサルタントをしていますが、航空会社で働いたビジネス経験がとても役に立っています。

「心理カウンセラーという職業が大好き」という
加藤さん。

「カウンセリングの間はメモを取らず、“今、ここ”Now and hereに意識を注いでお話を聴きます」

カウンセリングとの出会いは、好きだったスヌーピーのコミックです。そこに「心理相談室」のシーンがあり、人の悩みを聴く仕事に興味を持ちました。そこから思い切ってカウンセリングの勉強を開始。上司にそのことを伝えると、「いいじゃない、社内でもやりなよ」と言ってもらえたため、ランチタイムに女子社員の話を聞いたり、様々な人の話を聞いて実務経験を積みました。そして自分への約束通り、航空会社を退職し「Studio Cura(癒しの部屋という意味)」の屋号で開業。
さらにスキルアップを目指し、リカレントではEAPメンタルヘルスカウンセラー資格とEAPコンサルティングのスキルも習得。さらに国家資格キャリアコンサルタントも取得しました。学んだスキルや資格は仕事に活かしています。
私のカウンセリングは1回2時間、1日1人しか受けません。開業時からこのスタイルを貫いています。クライアントは気持ちの変動がある方もいて、約束の時間がずれてしまうことがよくあります。つらい気持ちに合わせたいため、どんな変更にも対応できるようにしています。

2時間はたわいもないおしゃべりも含めて、ゆったりとお話を聴きます。「頑張って来てよかった」と思える終わり方をしたいので、カウンセリングだけではなく対話を楽しんでもらえるようにしています。 私は、クライアントがどんな状態であっても思い描く「こうなりたい自分」になるまで絶対にサポートしていきたいと思っています。
そのために、とことん質問をして、考えてもらって心の奥にあるものを話してもらう。そして、クライアントが表面では気づいていないことに気づいてもらいます。クライアントから出てきたことを付箋に書いて、テーブルに並べていくイメージです。その中から気になるものだけを集めてもう一度並べてみると、ほとんどを捨てられてしまうのです。このプロセスで、本当に大切なものが何かわかり、「自分はそうなのか」と気づきを得ることができます。
支援の理想は、私という存在を忘れてもらうこと。カウンセラーのことが頭にあるのは調子のよくないときです。すごく悩んだ時だけ思い出してもらえる、そんな存在でありたいです。

自分が関わることによって、相手の方が本当に大切なものに気付き、思い描く「こうなりたい自分」まで行けるのを見届けられることが、カウンセラーの仕事の魅力だと思います。