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INTERVIEW. 04

カウンセリングがもっと身近な社会に

石川 梨奈さん

前職:人材派遣会社 コーディネーター
現在:㈱AEVIC人事部 NPO法人ダイバーシティワールド


前職では人材派遣会社でコーディネーターの仕事をしていました。カウンセラーを目指したのは、たくさんの派遣スタッフをサポートする中で「仕事をやめたい」「行きたくない」などの相談を受けることが多かったからです。突然仕事をやめてしまう方やストレスによるメンタル不調の方にどう接すればよいか悩んでいた時、リカレントに出会いました。
リカレントの授業はとても楽しく、先生やクラスメイトに恵まれ、スクールに通うのが楽しみでした。仕事でも、授業で学んだことを意識することで派遣スタッフとよい信頼関係を築くことができるようになりました。

EAPメンタルヘルスカウンセラー活動 コンテストで功労賞を受賞した 石川さんのプレゼンテーション

仕事に行きたくないと訴える派遣スタッフの大半はコーディネーターからの電話に出なくなってしまうのですが、私からの電話には出てくれたり、なんとか契約期間満了まで頑張ってくれるようになって、「学んだことが実際に役立ってる!」と体感しました。何よりも相手の力になれたことが嬉しかった。そして、もっとカウンセリングをしていきたいと思うようになり、本格的にカウンセラーとしての活動を開始しました

「カウンセリングBAR」でカウンセラーと してNPOの活動を行っている石川さん

現在、昼はIT企業の人事部で支援を行い、夜はNPO法人でボランティアをしています。
IT企業の人事部では、自社のエンジニアのメンタルケアが主な仕事です。また、会社への理解を深めよりよい支援ができるように、採用業務も務めるようになりました。

それと同時に始めたのがNPO法人での活動です。そこでは“カウンセリングBAR”というサービスを提供していて、バーで悩みをうかがいます。「バーにふらっと行く感覚でカウンセラーに相談できる」というのがコンセプトで、カウンセリングを受けることに対してのハードルを下げる狙いがあります。他にも、モヤモヤとした気持ちを吐き出す『Sukkiri会』も主催しています。このように、今では様々な活動に取り組んでいますが、カウンセラーになろうと思った当初は、自分がどうすればいいのか、全く分かりませんでした。自信がなく、動けずにいたんです。でも、他のカウンセラーの方に『あなたはカウンセリングそのものがやりたいの?カウンセリングっていう言葉のものがやりたいの?』と聞かれたことでハッとしました。カウンセリングという言葉に縛られなくていい。私は、学んだ技術を使って、クライエントが元気に、そして笑顔になる支援をしたいんだ!そう気づいたんです。

カウンセリングに来てくれる方は、ネガティブな心理状態になっていることがほとんどです。でも、カウンセリングをしているうちに表情が明るくなったり、帰り際にはちょっぴり元気になっていたりします。クライエントが笑顔になってくれた時は、こっちまで明るい気持ち、幸せな気持ちになるんです。時には相手のつらさに共感して、苦しいこともあります。でも、クライエントの力になれた時のやりがいがあるからこそ、こうして支援を続けていられるんだと思います。
今の目標は、カウンセリングをもっと身近なものにすることです。カウンセリングが当たり前になるような社会を実現したい。これが私の願いです。どうすればそんな社会に変われるのか、これからも支援を続けながら模索していきたいです。

リカレントでカウンセリングの技法を習得したおかげで、IT企業の人事部に転職し、様々な活動にも取り組めています。今の目標はカウンセリングをもっと身近なものにすること。そんな社会を実現していきたいです。