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NEWS - 2025.04.13
リカレントプレミアムセミナー開催レポート 「キャリアコンサルタントの資格の活かし方 〜キャリアと終活を結びつける 〜(2025年4月13日開催)

キャリアの先には必然の死が待っている!?
登壇した中山由起子先生は、キャリアコンサルタントの活動の視野を大きく拡げ、「終活」や「死」までをキャリアであると語る。
キャリアコンサルタントとして人生をデザインすることは、「過去を振り返り、現在を認識し、未来を描く」という点で、終活との親和性を持っている。
人生100年時代と言われ、お一人様として人生をまっとうする人も珍しくない。
また、価値観の多様化により、人々が自分らしい生き方を模索するなかで、「死」にも自分らしさが求められはじめた。

第一部の講義では、お墓や遺影といった具体的なモノの準備から、人間関係の整理、心残りの確認といったこころの準備まで、幅広い「終活」が示された。
エンディングノートは、自分自身のトリセツにもなり、生きている今にも影響をもたらす。「あの人に会いたい心残り」とは、残された時間での「やりたいことリスト」でもあるのだ。
遺産相続、健康寿命、認知症などなど……現実的でシビアな話題も、中山先生の前向きな語りによって、「終活」という積極的な取り組みに変わっていく。
第二部では、ナラティブアプローチ(自身の体験を物語として捉える手法)によって、人生に新しい視点を持ち込むワークを行った。物語ることで、出来事や感情を客観的に再解釈することができる。
参加者それぞれが、過去の物語・未来の物語を描き、「キャリア」と「終活」を地続きにイメージする時間となった。

ワークを終えた参加者に向け、中山先生のメッセージが届けられた。
「限られた時間を意識することと、今のキャリアをどう歩むのかということは、強く結びついている」。
人生を豊かにするための「キャリア」と「終活」。終活のイメージをポジティブに変え、キャリアコンサルタントの活動の可能性を拡げるセミナーとなった。
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リカレントでは、これからもキャリアコンサルティングやEAPメンタルヘルスカウンセリングの領域に関する「プレミアムセミナー」を開催予定です。このサイトや各種SNSにて情報をお届けしています。